新潟公演２０１４ 〜その２３〜

アンコール曲で観客たちは一緒になって歌い、踊り、そしてコンサートは大盛況のうちに幕を閉じました。

ふぅ。コンサートが無事に終わってよかった〜。
黒いフモフモさんも改心してくれたみたいだし、後気になるのは変な格好をしているというフモフモさんのことと・・・あ、そうだ。チェリーちゃんはどうしたかしら。


あの歌はもしかして・・・。
いえ、私の思い違いよね。
だって私たちのことを覚えてもいなかったんですもの。

チェリーちゃん、何か気になることでもあるの？

もうコンサートは終わったし、何もしないから離して欲しいフモ。
どうしても言わないといけないことがあるんだフモ。


ここから見えるかなぁ。あっ、チェリーちゃんたち発見！
もう帰っちゃうみたい。どうしよう。かみなりぐもさんはまだ中だし・・・。


ちょっと待って！あなたが昼間に話をしていたのは、かみなりぐもさんじゃなくて、幼なじみのめたるぐもさんだフモ。
あの時間、かみなりぐもさんは中でリハーサルをしていたんだフモ。

えっ？あなたは誰？

どうしてそれを？

やぁ、お嬢さんたち。
コンサートは楽しんだかい？


近くにロメオ君も発見！
んっ？遠くてよく見えないけど、小さなフモフモさんが駆け寄ってきて何か話しているみたい。
あれはまさか・・・謎のちびけろーにょ？どうしてチェリーちゃんと？


今日はどうもありがとうございました。
もしよかったら、あの・・・。

いやぁ〜、旅の途中でこんなにかわいいお嬢さんたちと一緒に過ごせてよかったよ。
それではチャオ〜。またどこかで会うことがあったらドライブしようね。

あ・・・そう・・・ですね。

あいつ、またあんなことを・・・。
この豆でもくらうフモ！えいっ！


あっ、ちびけろーにょがロメオ君に向かって何かを投げた・・・？
もうっ。あいつ、何を考えているんだろう。


イタッ！何が飛んできたのかな？

ねぇ、チェリーちゃん、もう帰ろっか。

ええ。もう何が何だかわからなくなっちゃった。

フン。かみなりぐもさんもかみなりぐもさんだフモ。
せっかく遊歩道へ来るようにメモで知らせたのに、ぐずぐずしているからこんなことになるんだフモ。


あれ？ちびけろーにょはどこへ行った？・・・あ〜、チェリーちゃんたちが帰っちゃう。
ここからじゃ引き止めようと思っても間に合わないな。
今日のコンサートで、曲に込めたかみなりぐもさんの想いがチェリーちゃんに伝わっていたらいいんだけど・・・。

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新潟公演２０１４ 〜その２２〜

アンコール曲は「Fumo's Passion」。
ラテンのリズムを取り入れた情熱的な曲だけに、踊りだす観客が続出して会場は大盛り上がりです。

ふぅ。ここまできたらステージは安心かな。そうなるとさっきの黒いフモフモさんが気になるわね。


あ、待って。話を聞かせて欲しいフモ。
どうしてこんなことに・・・？
もう悪いことはしないと言っていたはずだフモ？

そこをどいて欲しいフモ。
このコンサートにあなたが関わっているとは思わなかったんだフモ。


あ、ここにいた！ＡＭＥＭＢＯさんのことを知っていたみたいな口ぶりね。
一連のおかしな出来事はどういうことだったのか、私もこっそり話を聞かせてもらおうっと。


私は・・・苦労をかけた妹をフモフェスに出演させてやりたかったんだフモ。

えっ？妹さんをフモフェスに？

妹は歌手として頑張っているのに、今年もフモフェスに選ばれなかったフモ。
それでフモフェスの事務局宛てに手紙を送ったんだフモ。
話題作りにもなるし、うまくいけば妹を出演させられるんじゃないかと思って・・・。


あ・・・ピンクのけろーにょさんが言っていた「会場のどこかで、驚くような出来事が起こるだろう。」と書かれた手紙は、この黒いフモフモさんが送ったものだったのか。
驚くような出来事って何なのかって話題になるだろうし、出場辞退をするアーチストがいたら、その代役で出演できるかもしれないって考えたのね。


ところが、フモフェスの責任者に妹を出演させてくれるよう頼みに行った時、エリート・ロックが先に話をしているのを見かけたんだフモ。
あいつも出演したかったに違いないフモ。
せっかく作った大切なチャンスを潰そうとしているあいつに、大切なものを失う辛さを思い知らせたかったんだフモ。

エリート・ロックさんは、そんなことを考えるようなフモフモさんじゃないフモ。


完全な誤解だわ。エリート・ロックさんはフモフェスの事務局が困っていたから無事開催できるよう手を貸していただけで、自分が出演したくてやっていたわけじゃないのに。
じゃあ、あの「大切な物を失うぞ。」っていう脅迫電話は、この黒いフモフモさんの仕業だったのね。


エリート・ロックさんは、あなたに脅されながらも、困っているフモを助けようと行動していたんだフモ。
こんなことをしていたら、あなたも「仲間からの信頼」と言う大切なものを失うことになるんだフモ。

・・・本当に申し訳なかったフモ。
あの変な格好をした怪しい奴らに見つからなかったら、とんでもないことをしてしまうところだったフモ。


・・・んっ？変な格好をした怪しい奴らって・・・？
まさか他にも怪しいフモフモさんがいるっていうの？

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新潟公演２０１４ 〜その２１〜

エリート・ロックさんが「旅立ちの時」で、仲良くなった仲間たちとの別れの寂しさと、新しい土地への期待やあこがれを歌います。

・・・ということは、いよいよみんなとお別れの時が近づいてきたのね。そろそろフィナーレかな。


会えば〜別れが〜辛〜くなる♪
黙って〜旅立つ僕を〜許して〜欲しい♪

待って！どこへ行く〜つもり〜だい〜♪

まだ〜パーティの準備も〜出来ていない〜のに〜♪

黙っていなくなる〜なんて〜水臭い〜♪

もう僕らは〜仲間〜だろう〜♪


あ、黙って旅立ったところで幕になるかと思ったら、見つかって引き止められちゃった。


悪かった〜♪　でも〜♪

わかっているよ〜♪
大切なフモを〜探しに〜行くつもり〜なんだろう♪

それなら一緒に〜探しに〜行こう〜♪

このまま〜放っては〜おけない〜♪

力を合わせたら〜きっと〜見つかる♪


ええっ？みんなで一緒に探すって・・・。
確か、地上のどこにいるのか、全くわからないんだよね？


今から一緒に〜旅に〜出るよ〜♪

全国を〜旅する〜ことになる〜かも〜♪

雨で〜全てを〜なくしてしまった〜♪
でも〜それだからこそ〜どこへだって〜行ける〜のさ〜♪

辛いことがあっても〜へこたれ〜ない♪
そして〜困った時〜には助け〜合う〜♪

そう！それが我らのフモフモソウル！


あはは！そう来たか〜。
コーラス組の３フモが大きく手を振りながら広がって行く。
このイントロは・・・大ヒット曲の「フモフモソウル」だねっ。


みんな〜！今日はありがとうだフモ！
これが最後の曲になるフモ。
「フモフモソウル」
よかったら一緒に歌って欲しいフモ〜！

キャ〜〜〜！　

ウワァァァ！

パチパチパチパチ・・・。


うわぁ〜、すごい歓声と拍手！
やれやれ。最初揉めていた、ラブストーリーと、ヒーローものと、水戸こフモんの世直し旅の要素を全部詰め込んだ無理矢理のストーリーだったけど、観客にウケているみたいだから・・・ま、よかったのかな〜。

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新潟公演２０１４ 〜その２０〜

歌を挟みながらストーリーは進んでいきます。
ＡＭＥＭＢＯさんが演じる通りがかりのフモフモさんが探していた親友というのは、実は草の精の化身。
たくさんの雨水に流されて転がってきた大きな石に挟まれてしまい、動けなくなっているところをけろーにょさんたちが発見し、力を合わせて助け出すことができました。


みんな〜♪　やったね！

無事に助けられて〜よかった〜♪

誰かの役に立てたのが〜うれしい〜♪

大変なことが〜あったって〜♪
力を合わせれ〜ば〜なんでも〜できる〜♪

食べるものを探して〜きて〜♪　
みんなで一緒に〜お祝い〜しよう♪


ここでコーラス組の３フモが一旦退場。
ん〜？緑のライトでわかりにくいけど、ステージ前に何かが張り付いているような・・・。


ステージ前にいる小さな緑のけろーにょの動きが怪しいと思わないフモ？

勝手なことをされては困るフモ。
こうしてはいられないフモ。
我々も行動を開始することにするフモ。


スポットライトに照らされて、ステージ上にエリート・ロックさんの姿だけがぽつんと浮かび上がった！
あれっ？もうさっきの変な影はいなくなっちゃったね。
緑のライトによる目の錯覚だったのかなぁ？


あぁ〜　なんて〜気のいい連中だろう〜♪
別れるのが〜辛くなる〜♪
でも〜僕は〜行かなくては〜いけない♪
大切なフモを〜〜〜探さな〜ければ〜♪


あ、エリート・ロックさんはいなくなった恋フモを探しに、また旅立つことになるのね。
ここでみんなとお別れ。ということは次の曲は・・・。


タン　タン　タカ　タン　タン♪

キュイイ〜〜ン　キュイインキュイイイ〜〜ン♪

風に吹かれて〜♪　僕は旅立つ〜♪
まだ見ぬ〜♪　遠い世界へ〜♪

ワ〜〜〜ッ！

パチパチパチパチ・・・。


おぉ〜。ここで去年発表した曲「旅立ちの時」の演奏ときたか〜。
ストーリーもいよいよ終盤。そろそろコンサートのフィナーレが近づいてきたみたいねっ。

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新潟公演２０１４ 〜その１９〜

ＡＭＥＭＢＯさんが黒いフモフモさんの後を追って行ってしまい、ステージに取り残されたけろーにょさんたちは呆然と立ち尽くしています。

あ、どうしよう。事情をアナウンスして、一旦幕をおろしてもらった方がいいのかしら。


皆さん、勝手に退場してしまって申し訳ないフモ。
かみなりぐもさん、見えるフモ？
こちらのことは任せて、なんとかうまくステージを繋いで欲しいフモ。


おっ？ＡＭＥＭＢＯさんが消えた方角をじっと見ていたかみなりぐもさんが小さくうなずいたかと思うと、軽やかにドラムでリズムを刻み始めた！


タッタカタッタカタッタカタッタカ♪

みんな〜♪　今の話を〜聞いたかい〜♪

あ・・・親友が〜いなくなった〜って言って〜いたね〜♪

大切な友が〜いなくなって〜心配する〜気持ちはよ〜くわかる♪

何かできること〜はないだろ〜うか〜♪


かみなりぐもさんの声に続いて、けろーにょさんたちが我に返ったように歌い始めた！
どうやら元のストーリーに戻ったみたい。


そうだ！僕らも一緒に探しに〜行こう〜♪

怖い〜ヤツの〜仕業かも〜♪

でも困って〜いるフモを〜そのまま〜放っては〜おけない♪

まるでヒーロー♪　正義の味方♪

そう我らはヒーロー♪　
助〜けに〜行こう〜♪


ここでドラムの音が大きくなって、コーラス組の３フモが片手を挙げながら前に出て出てきた！
次の曲は・・・？


タッタカタッタカタッタカタカタン♪

キュイ〜〜ン　キュイ〜ン　キュイ〜ン♪

ヘイ！　ヘイ！　ヘイ！　ヘイ！
ヘイ！　ヘイ！　ヘイ！　ヘイ！
ヘイ！　ヘイ！　ヘイ！　ヘイ！

タッタカタッタカタッタカタンタン♪

ウワ〜〜ッ！　キャ〜ッ！



お〜っ！Ｇｒｅｅｎ　Ｈａｒｍｏｎｙによる「ヒーローのテーマ」だぁ。
よかった〜。なんとかステージを繋いだねっ。

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新潟公演２０１４ 〜その１８〜

黒い布を被った何者かは、制止を振り切ってそのまますごい勢いでステージに飛び出して行きました。
前が見えていないまま、やみくもに走っているような感じです。


友よ〜♪　何かあったのだろうか〜♪
黙っていなくなるなんて〜♪
考えられないのに〜♪

それは〜心配だ〜♪

まさか誘拐〜されたんじゃ〜♪

誰が〜そんな〜ことを〜♪

ドン！　うっ・・・。


ああっ！エリート・ロックさんを突き飛ばして、ステージを突っ切って行く。


どこかに手がかりは〜♪

怪しいヤツは〜見なかった〜♪・・・ええっ？

危ないっ！

あ、ありがとうだフモ。

ハッ！ちょっと待てっ。
あなたは何者っ？



うわぁ〜。歌詞とは反対に怪しいヤツが目の前に現れちゃったよ。
ＡＭＥＭＢＯさんがとっさに布を掴んで止めたけど、大丈夫なのっ。


何をするフモ！
その手を離すフモッ。

ああっ！その姿。
あなたはもしかして・・・怪盗どろ！
どうしてここに？

へっ？怪盗どろって？

さぁ・・・・・・？

どうなっているフモ？


あぁ・・・もうすでにミュージカル風じゃなくなっちゃってる。怪盗どろって何者？
けろーにょさんたちはきょとんとして顔を見合わせているし、これからステージはどうなるのっ。


怪盗どろ・・・かつてはそう呼ばれていたけれど、今のあなたは悪いことをするようなフモフモさんではないはずだフモ。
そう心から信じているフモ。

フ・・・フモ違いだフモ。
失礼するフモ！　パサッ！

あっ、待って！
あなたに聞きたいことがあるフモ。


あ〜ぁ。怪しい侵入者を追って，ＡＭＥＭＢＯさんもステージから姿を消しちゃった。
もうだめだぁ。観客も驚いているだろうし、コンサートはここで中止するしかないのかなぁ。

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新潟公演２０１４ 〜その１７〜

曲の演奏を交えながら、ストーリーは進んで行きます。
エリート・ロックさんがこの地にやってくる少し前のこと、たくさんの雨が一度に落ちてきて、住むところも大事なマシュマロの木もすべて流されてしまったのだそうです。
４フモががっくりと力を落としていると知って、エリート・ロックさんは「雨上がりのフモ」を歌って励まします。
そして５フモがすっかり意気投合したところへ、誰かが通りかかりました。


あぁ〜　どうしよう〜♪
ここにもいない〜♪
いったいどこへ〜行って〜しまった〜のか〜♪

ワ〜ッ！パチパチパチパチパチ・・・。

どうかしま〜したか〜♪
何か探して〜いるのですか〜♪


いよいよここでＡＭＥＭＢＯさんの登場ねっ。
誰かを探しているみたい。


大切な〜友が〜姿を消して〜しまった〜♪
心当たりは〜探した〜のに〜♪
どこにも〜いな〜い〜♪
怒りっぽくて〜ちょっとひねくれ〜ているけれど〜♪
本当はとっても優しい〜僕の〜親友〜♪
君は〜今〜どこに〜♪


ＡMＥＭＢＯさん、とてもいい声で堂々と歌っているじゃないの。さすがね〜。
こちらは親友が行方不明になったという設定なのね。


おい！ちょっと待つフモ。
こんなところまで入り込んできて、どういうつもりだフモ？

勝手な真似をしてもらっては困るフモ。

いったい何が目的だフモ。

ギクッ！誰だフモ？
いつの間にそんなところに・・・？


あれっ？暗くてよく見えないけど、舞台袖の奥で争うような声が聞こえたような・・・。
気のせいかしら・・・キャッ！今、黒い布の塊が目の前を横切ったけど、何なのっ？


チッ。ひとまず逃げるフモ。

しまった！
隠れ蓑の布を奪われたフモ！

どこに行ったフモ？
黒いヤツがあれを被ったら、どこにいるのかわからないフモ！

そのサングラスを外して、早く見つけるフモ！



あぁっ、大変。黒い布の塊がステージの方へ！
お願い！早く誰か止めて〜！

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新潟公演２０１４ 〜その１６〜

新曲「君とどこまでも」の演奏が始まりました。
チェリーちゃんが客席にいるとわかっているだけに、私までがドキドキしてしまいます。


ふとした〜すれ〜違いで〜♪
今は〜離れて〜しまったけれど〜♪
忘れ〜られ〜ない♪
君のあの声〜♪
あの〜笑顔〜〜〜♪

ラ〜ラ〜ラララ〜♪
ラ〜ラ〜ラララ〜♪
ラ〜ラ〜ラララ〜♪


う〜ん。切ない歌詞だねぇ〜。
ここで間奏。そろそろボーカルチェンジになるのかな？


タタタタタタタタ　ドン　シャン♪
タカタカタカ♪

手を〜つないで〜お散歩しようよ♪
またいつか〜会えた〜なら〜♪
どこまでも〜行ける気が〜するんだ♪
君と〜一緒〜なら〜♪

ラ〜ラ〜ラ〜♪
ラ〜ラ〜ラ〜♪
ラ〜ラ〜ラ〜♪


おお〜！かみなりぐもさん、熱唱！なかなかいい声だぁ。
これはかなり心がこもっているよ〜。


せめて〜夢の中で〜会いたい〜♪
せめて〜夢の中で〜会いたい〜♪

この歌詞・・・かみなりぐもさんが私に送ってきた手紙の内容とほとんど同じだわ。
どうして・・・？

ねぇ、チェリーちゃん、どうかしたの？


まさにかみなりぐもさんの気持ちがそのまま曲になったって感じね。
どうかこの客席のどこかにいるチェリーちゃんに、かみなりぐもさんの想いが伝わりますように。


キュイ〜〜ン　キュイン　キュイン♪
キュイ〜〜ン♪

タタタンタタタンタン　タカタカタカ♪

よし。ここまでは順調に進んでいるフモ。
あ〜、だんだん緊張してきたフモ〜。


あれ、ＡＭＥＭＢＯさんがそわそわしてる。そろそろ出番が近いのかな？
ＡＭＥＭＢＯさん、落ちついて、頑張ってね〜。

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